マナマコ 楯手目で科名も同じだが属名、方言名はナマコ。漢字では海鼠または海参と書く。棘皮(きょくひ)動物に属しているので、ウニやヒトデの仲間。ぬるぬるしてつかみどころのない感触だが、むかしから酒のお伴や食事に珍重されてきた。ナマコの腸管を塩辛にしたコノワタは珍味として知られる。むつ湾は古くからナマコの産地で、柔らかくて味がいいことで知られているが、江戸時代には乾燥されたナマコが「俵もの」として中国に盛んに送られた記録がある。