小湊支所

組合員数 249名(正組合員221名、准組合員28名)
職員数 5名
臨時職員数 0名
ホタテ貝養殖業 133経営体
所有漁船数 318隻
平成27年度取扱金額 1,963,807,997円

小湊支所施設

小湊支所増養殖用作業保管施設

小湊漁港

 小湊漁港昭和23年6月23日、県管理の第2種漁港として指定を受けた。平内町の漁港としては一番長い歴史を持つ漁港である。漁港は普通第1種から第4種までに分類されるが、この中で第2種漁港の役割は、同一地域の漁船の出入りだけでなく他地域の漁船も港が使用できるというもの。平成13年6月現在、県内の第2種漁港は小湊漁港のほか岩崎、北金ヶ沢、竜飛、三厩、平舘、青森、脇野沢、下風呂、三沢の10漁港が指定されている。
 小湊港はそれだけ重要漁港というわけだが、昭和20年代には小湊支所管内(浜子~白浜間)には本格的な漁港施設整備計画はほとんどなく、間木の船溜りの浚せつ工事実現が緊急課題であった。
こうした中で小湊漁港の修築課題が浮上した。幾多の難問があったが、むつ湾漁業の振興を求める当組合の熱意が通じ、4,2243平方メートルの漁港用地の中には8,036平方メートルの係留施設のほか中桟橋の建設や港内の浚せつ事業も実現、いまでは湾内有数の漁港として機能を発揮している。
 小湊漁港は、浜子地区・浅所地区・間木地区・東滝地区・白砂地区を管轄している。

小湊漁港(浜子地区)


小湊漁港浜子地区

 浜子漁港用地は、旧運輸省と農林水産省と2省管轄の海岸である。むかしから同地区の漁民が浜に簡単な船揚場を作って漁船を係留させていた。ちょっとした波にも漁船流出の不安があった。
 そこで当組合では、防波堤用のテトラポットの投入を行うと同時に、県や国に漁港整備を働きかけた。その結果、国による局部改良事業が実現、今では防波堤、漁船係留施設も備わった漁港となっている。


小湊漁港東滝、間木地区

 小湊漁港東滝、間木地区浜子漁港同様、小湊漁港の付帯漁港といった存在である。間木漁港は、学校のグランドにも似た四角形の物揚場などの建設に当たっては、地域漁民が自分の仕事を投げ打って積極的に奉仕活動を続けて完成させた。
 また、隣接する東滝漁港も、受益漁民が積極的に行動、中央陳情の際には生ホタテを石油缶に詰めて持って出かけ、役人に「この味を守りたいんだ」と訴えて遂に納得させた苦労話も、今は語り草。

小湊漁港東滝、間木地区施設

小湊漁港東滝、間木地区保管庫 


白砂漁港

 白砂漁港 平内町管理の第1種漁港である。昭和52年3月31日の指定。地区の漁民は「ヤマセ」のため、長い間泣かされてきた。前浜とあって漁港造りも難しく、毎年決まって吹くヤマセのため浜の砂利がえぐられ船体、船小屋、漁具の流失被害は絶えない日々だった。
 しかし、養殖ホタテの技術確立にともなって、漁港造りは不可欠なものとなった。繰り返して行われた交渉に、県や国もようやく腰を上げ、漁港建設が実現した。話はOKとなったものの、着工の段階となったら風の方向や波の変化が微妙で、当初の計画ではそれに対応困難と分かった。このため港の入口を南東から北東へカーブをつけ、さらに入口に防波堤を造って完成をみた。

白砂漁港施設