ほたて漁業

資源有限漁業無限

海洋の恵みを受けて生活している事に謙虚に「感謝と供養」の思いを深くし人々の「海上安全」を乞い願い、協同組合運動精神による和を以って、子々孫々への接続可能な漁業の継続を誓い、我が国演歌作詞界の巨匠で有り、青年期を独行船で昼夜を分かたぬ海での生活に挑んだ星野哲郎先生に詩を託し幾百年の老松と真紅の椿の花を今に伝え、村人の誇りと敬虔の念を深くする椿神社境内に碑を建立した。

ほたて貝養殖施設紹介

ほたて貝は、「ノシ」と呼ばれる海中に設置されたロープにぶら下げて養殖されます。養殖方法はパールネット、丸篭、耳づりなど数種類の収容方法があります。これらのほたて貝は海中にいるプランクトンを食べて成長します。

養殖施設の模型


右から採苗器、パールネット、耳づり、丸篭の順に並んでおります。
左右に走るロープが「ノシ」と呼ばれるもので両端はアンカーによって海底に固定されております。ノシの長さは150~200mにも及びます。また浮玉(白っぽく見える球状のもの)によって水深を調整しております。

養殖の行程

春:採苗器(緑色の袋)
この袋の中には網状のものが入っており、海中に入れるとほたて貝のラーバ(0.3mmほど)が付着します。

夏以降:パールネット(青い三角形の篭)
採苗器に付着したラーバは夏には1cm前後に成長し、パールネットに収容されます。成長に合わせて秋頃より収容枚数を少なくします。このまま翌年の春頃に水揚げされるものが半成貝となります。

冬以降:耳づり
ロープにほたて貝をつなげたもの。海中に直にさらされるためプランクトンを捕食しやすく成長が促されます。主に冬の間につながれ、翌夏に水揚げされます。

丸篭(左のドラム缶のような篭)
大きなほたて貝を養殖するために使用します。

ほたて貝取扱実績

①平成17年度~平成21年度のほたて貝取扱実績

天然養殖のため生産量の上下がありますが、近年は半成貝の割合が高くなってきております。

②平成21年度ほたて貝・月別漁獲量

半成貝は春~夏、耳づりは夏~秋、篭は通年で水揚げされます。

ほたて貝の流通経路

入札会で落札され加工されたものは、各市場を通して流通されるものと、直接、業務用、大口需要へ販売されるもの、水産会社などへ販売されるもの、一部海外へ輸出されるものとに分けられます。